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シム

Ryeをインストールすると、PATHpythonpython3の2つのシムが配置されます。これらのシムは、Ryeで管理されたプロジェクト内または外部で使用されるかによって動作が異なります。

Ryeで管理されたプロジェクト内では、これらは仮想環境のPythonインタープリターに解決されます。つまり、仮想環境を有効にしなくても、シェルでpythonを実行するだけで、自動的に適切な環境で動作します。

Ryeで管理されていないプロジェクトの外部では、通常、システムのPythonに解決されますが、Ryeで管理されたPythonインストールに解決させることもできます。これは、システムPythonのインストールに依存する既存のワークフローを中断しないようにするためです。

グローバルシム

0.9.0の新機能

グローバルシムを有効にするには、config.tomlファイルでglobal-pythonフラグを有効にする必要があります。

rye config --set-bool behavior.global-python=true

その後、Ryeで管理されたプロジェクトの外部でpythonを実行すると、Ryeに付属のPythonインタープリターが起動します。これは、最も近い.python-versionファイルを尊重します。さらに、pythonコマンドの後に+VERSIONを追加することで、特定のPythonバージョンを明示的にリクエストすることもできます。たとえば、これはPython 3.8でスクリプトを実行します。

python +3.8 my-script.py

注意

この方法で特定のPythonバージョンを選択できるのは、Ryeで管理されていないプロジェクトの外部のみです。Ryeで管理されたプロジェクト内では、.python-versionまたはpyproject.tomlrequires-pythonキーを使用して明示的に選択する必要があります。